「ガラスコーティング」と「シリカコーティング」

バイクコーティング、特にガラスコーティングを探していると「シリカコーティング」というワードに行き当たることも多いかと思います。「ガラスコーティングとは何が違うの？」と思うかもしれませんが、シリカコーティングとは、コーティング被膜が化学反応によりガラスと同等の鉛筆硬度9Hの被膜を形成する製品のことです。

一度硬化したシリカの被膜は耐久性・耐熱性に優れ、バイクの外装はもちろんのことエンジン回りなどにも使用できるのが特徴です。しかし、ガラスコーティングと一言で言ってもご紹介するようなシリカコーティングのものもあれば、ポリマーなどを主原料としたいわゆるガラス”系”コーティングの場合もあり、注意が必要です。

このページではシリカコーティングとは何なのかを中心に解説させていただきますので、施工前の参考にしてみてください！

＞＞＞シリカコーティングとは？

＞＞＞ガラス”系”コーティング？

＞＞＞シリカコーティングの特長

＞＞＞バイクにおススメのシリカコーティング

＞＞＞まとめ

シリカコーティングとは

そもそも「シリカ」とは、石英の原料である二酸化ケイ素のことを言います。二酸化ケイ素は結晶化すると水晶になることでもおなじみの物質です。シリカコーティングかどうかは、主原料にこの二酸化ケイ素（SiO2）を用いているかどうかがカギとなります。

シリカコーティングではこのSiO2を含む無機溶剤を車体に吹き付け、空気中の水分と反応させることによってシリカ皮膜を形成します。今ではガソリンスタンドや用品店でガラスコーティングという名称を見ることも少なくないですが、シリカコーティングではない製品もガラスコーティングを謳いっている場合が多々あり、施工をする前に注意が必要です。

ガラス”系”コーティング？

シリカを使用していないいわゆるガラス”系”コーティングは、ガラス成分を含有するものの、ポリマーやシリコンなどを主成分とした製品となり、シリカコーティングとは形成される被膜が全く異なります。

表面に強固な皮膜を形成するシリカコーティングとは違い、熱や紫外線、また拭きとりなどの変形に弱く、長期にわたる持続は期待できません。一方で比較的施工がしやすく個人でも施工可能なキットが売られていることや、シリカコーティングに比べて安価に施工できるというメリットもあります。

シリカを主成分としたシリカコーティングでは一般的なポリマーコーティングなどに比べやや費用は掛かるものの、高い耐久性・耐熱性と被膜の持続性により、長い目で見れば対費用効果は高いと言えるでしょう。

一般的に、量販店で売られている個人向けのコーティングキットや、ガソリンスタンドなどで使用されているコーティングの多くはガラス系コーティングです。ただし、使用状況や塗装面によってはガラス系コーティングのほうが相性が良い場合もあり、一概にシリカコーティングのほうがガラス系コーティングよりも優れている！と言う訳ではないので注意が必要です。

シリカコーティングの特長

シリカコーティングで用いられるシリカの代表格と言えば、「ポリシラザン」になります。このポリシラザンをエアガンで吹き付け塗装することにより、空気中の水分と反応して石英ガラス（Sio2）の被膜に変化します。

一度皮膜を形成したSiO2はいわば表面に無機質の石英ガラスの層ができている状態です。この被膜そのものが鉱石などと同じ可燃無機質となるため、変質や分解に強い＝熱や紫外線、温度に非常に強い、ということになります。

シリカコーティングでは、非常に薄い皮膜を形成します。一般的なコーティングやクリア塗装と違い、上記のように塗装表面の細かな凹凸にも沿って細部まで浸透するため、マット面であっても強く耐久性に富んだ皮膜を形成することができるのです。

バイクにおススメのシリカコーティングは？

→バイク用コーティングとして開発されたCR-1が断然おススメです！

▼高い耐傷性

シリカの特性を活かした高い耐久性・対候性が、紫外線や夏の暑さ等から車体を守ります。100%ガラス被膜を形成するため、洗車や拭き上げ時の傷も軽減します（☆細かなヘアラインを完全に防ぐことはできませんので、使用するスポンジやタオルは状態の良いものをお使いください

▼極薄0.1 µm被膜を形成

マット表面にも追従する非常に薄い被膜！艶消しの塗装の表面状態を損なわないまま、深みのある質感を引き出します。

▼耐熱温度は1300℃以上

耐熱性の高いガラス皮膜の為、エキパイやエンジン本体などの高温になる箇所にも施工可能。熱で破壊されず、エンジン周りを含めた車体全体のコンディション維持に長く寄与します。

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